マカとクラチャイダムの違い
メンズサプリでよく耳にする「マカ」と「クラチャイダム」。
どちらも植物が原料でアルギニンやアスパラギン酸が含有している点など栄養素がとても似ています。それぞれ全く違うものになるのですが、雰囲気や期待値が似ていることからどっちがどっちか混乱するときありますよね。今回は知っているようで知らなかったこの2つの原料の違いを解説します。
マカについて
まずはメンズサプリ=マカというイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?
クラチャイダムに比べてマカの方が一足先に注目され、メンズサプリに配合されるようになりました。
マカは南米ペルーのアンデス山脈に自生し、根菜の一種になるので大根やカブと同じ種類になります。アンデス山脈は昼の気温は20度まで上がり夜はマイナス15度と、赤道直下にありながらも温度差が激しい高地です。その上空気が薄く、強い紫外線も降り注ぎ非常に厳しい環境下であると言えます。
この厳しい環境のもと、力強く育つマカは栄養が非常に豊富でアルギニンをはじめとする18種類のアミノ酸、鉄、カルシウム、亜鉛などのミネラル、食物繊維、ビタミンなどがバランスよく含まれており、黄色や紫、黒などの色違いの種類があります。
マカはクラチャイダムに比べると亜鉛やビタミン類が多く含まれているのが特徴です。
元気の源であるようなパワーからか、インカ帝国の時代には特権階級の食べ物として重宝され、戦で活躍した兵士への褒美として与えられていたという文献も残っているそうなのです。
現地ではマカのことを「アンデス人参」や「アンデスの女王」などと呼んでいてペルー人にとって重要な家畜であるリャマと少量のマカが取引されていたそうです。
さらにマカは一度植えると土の栄養をどんどん吸収して、数年の間は土地が痩せて作物が育たなくなるとも言われています。マカのパワー恐るべしですね。
クラチャイダムについて
クラチャイダムはタイを原産とするショウガ科の多年草で、日本では黒ショウガや黒ウコン、ブラックジンジャーなどとも呼ばれています。
クラチャイダムは他のショウガ科の植物と同様に、土の中に根茎があり葉は地上に生えているので見た目は一般的なショウガとよく似ています。
ショウガと大きく違うのは切った時の切断面がショウガは黄色に対してクラチャイダムは紫色をしている点です。
この紫色の見た目通りクラチャイダムにはブルーベリーで有名なアントシアニン(ポリフェノールの一種)が豊富に含まれているのが特徴。しかも、アントシアニン量はブルーベーリーよりも含有しているというので驚きですね。
また、クラチャイダムは1日の最低気温が20度を上回る熱帯地帯でしか育ちません。日本でも沖縄の一部地方でのみ栽培されていますが、沖縄以外では最低気温の20度を下回る地域がほとんどのため日本では大規模な栽培が難しいと言われています。
栄養素に関しては必須アミノ酸を中心に非必須アミノ酸などの多くの成分が含まれていて、アルギニン、ロイシン、グルタミン酸、アスパラギン酸も豊富に含まれているとされています。
クラチャイダムは、ショウガと同じショウガオールやジンゲロールが含まれているのも特徴と言えるでしょう。
まとめ
マカやクラチャイダムは昔からその栄養素が注目されており、それぞれの国や地域で重要な食物として重宝されてきました。
見た目や栄養素はそれぞれ違いますがスーパーフードという点においては一緒なのかもしれません。どちらが優れているということはなく、お互いの良さがありますのでサプリなどで摂取する際は自分にあったものや性質を見極めて、元気をサポートするアイテムとして活用するといいでしょう。